肉の皿を引くことは、政治をする事やチャリティーウォークよりも効果的でありうるということを知れ。
美しい森の中を、一匹の子キツネが歩いていました。周りを囲みうっそうと茂った景色を見ているうちに、どんどんお母さんから遠ざかって行ってしまいました。突然・・・「ガチッ!!」 この小さい動物は人間が仕掛けた罠の一つにかかってしまいました。おびえてどうすればいいかも分からず、彼はますます強く泣いていました。ありったけの力を振り絞って、罠から抜け出そうとしましたが、ただ痛みと不安を増すばかりでした・・・。
その深い泣き声を聞きつけ、すぐに森の動物たちが助けに駆けつけました。でも、動物たちがどんなに子キツネを心配し協力しても、何も出来ませんでした。現実には、人間だけが子キツネを自由に出来たのです・・・。
なんとかして子キツネを助けなければいけません。そこで、彼らは木々の後ろに身を隠し、獲物を探しに来る人間を驚かそうと待ち構えることにしました。
そして、人間が獲物をとりに来ました。でも、起こった動物たちに囲まれ、子キツネを殺させないようにしてるのを感じ、子キツネを自由にし足の傷を治すしかありませんでした。人間がしたことに満足した動物たちは、彼を放してあげました。
人間が遠ざかっていく一方、この状況にうんざりし心を痛めたライオンが、すべての動物たちを集めて大集会を開きました。その目的は、動物たちや地球に対する人間たちの虐待を終わらせる方法を見つけることです。すべての種、もちろん人間も含めた、は参加しなければいけません。
動物たちはこの意見にとても喜びました。もう人間の残酷な行いに苦しむことはないのです。すぐに、彼らの一人がガヤガヤした中で声を上げて言いました。「でも、もし人間たちを呼んだら、彼らは銃を持ってきていつものように私たちを殺すんじゃないか。」 会議は話すにつれて揺れ動きました。「じゃあ、彼らの子供を呼ぼう。彼らは僕らを傷つけることは出来ないし、僕たちに愛情を持ってるよ。」
その長い鼻でゾウは美しいメロディーを奏で、天に向かって良い心を持っている子供たちを捜すように頼みました。すぐに、繊細で滑らかな雲が地平線に現れ、三人の小さな子供たちがこの美しい場所に着きました。
彼らが森に着くと、ライオンは彼らに彼らが生きている悲しい現実について話しました。「子供たちよ、君たちは今起こっている悲しいことを知るために、この森に連れてこられたんだよ。人間たちはすべてを利用するために、その自由と知性を悪用しているんだ。もうそんなことが起こるのは嫌なんだ。だから、こんな状況を変えるために僕たちは集まったんだよ。君たちは人間たちの代表としてこの場所に招かれたんだ。」 ライオンの言葉を聞いた後、一時の静けさが森を包みました。そして、会議は始まりました。
トゥカーンが初めに話し出しました。「私たちは、初めは人間の家から、すべてをコントロールしなくちゃいけない。許可を求めずに家に入り、家を勝手に自分のものにできる。また私たちは、彼らが私たちにやってきたすべてのことを同じようにやるべきだ。彼らが肌でその残酷な行いを感じるようにね。」
「まったくだ!」 ウマがバカにしたような声で言いました。「僕たちは彼らの足に蹄鉄をつけて、 手綱にくくりつけ、重い荷馬車を無理やり引かせ、早く早く行くように命令できるね。もし何かの時に彼らが抵抗した時は、人間の皮で出来た鞭で背中を叩いて罰を与えられるね。」
「僕は望む人がみんな驚き、写真を取れるように、彼らをきれいな檻の中に閉じ込めることを提案するよ。彼らが外に出れないようにして、そこに寒いままで、時々は食べ物も与えず放っておこう。これはただ僕たちの気晴らしのためだけにやるんだ。」 と、憤慨したクマが言いました。
目に涙をためて、カナリアはその言葉を訴えました。「もし彼らを小さい檻に入れるなら、その後彼らが逃げられないように彼らの手を切り落としませんか。そして、その残酷な行いで彼らを服従させたら、美しくて幸せな歌声を歌わせましょう。彼らが私たちにやっている事と同じじゃないですか。」
動物たちが話しているすべてを聞いている時、一番小さい女の子が急に泣き出しました。そこでゾウは、動物たちの描写や提案がどんどん残酷になって、この小さい女の子を驚かせたことを知りました。そこで、彼らをやめさせて、彼女が眠るまで優しく寝かしつけました。
強く大きな声でライオンは言いました。「俺にも他のアイデアが浮かんだ。人間がサーカスと呼んでる場所を建てるんだ。そこで、食べ物も与えずに、曲芸をやらせたり繰り返し火の輪をくぐらせるんだ。そして、彼らが長い見世物の労働をやり遂げた時だけ食べ物を与え、もし彼らが命令したことを成し遂げなかったら、そうしたら罰を与えよう。」
「ああ、なんて恐ろしいことを僕たちは聞いてるんだろう!! そしてこれらは人間が日々我々に犯している残酷な行為のほんの一部分だと思う。お願いだ、動物たちよみんな、問題の本当の大きさを知ることが出来るように、そして子供たちの意識を持ち、出口を探すために我々の手助けをできるように、自分の考えを話してくれ。」
「それじゃ・・・」と、子キツネは話を続けました。「僕はこれを提案するよ。ライオンは人間たちが通る場所に、常に罠を仕掛けるんだ。そうすれば、彼は長い間ずっと家族のための食料を保存できるよ。
「人間たちはますます気が狂ってきている!!」 一つの大きな声に、すべての動物たちは誰が来たのかと振り返りました。それは不満に満ちたウシでした。「まさに今がこのような会議を開くときだ。もう俺はこんな風に生きたくない!! 人間たちを次のようにするのが良いと思う。初めに、彼らが怒り出すまでずっと閉じ込めておこう。その後、彼らがどうやっても逃げられないようにして、狭い空間に放り出すんだ。そして、剣で攻撃しはじめるんだ。彼らの怒りをもっと増やしたり、彼らが勝つことが無いように自分の身を守るためにね。「おおー!!」 すべての動物たちは声を上げました。「ショーはまさに始まろうとしている!! 疲れ果てるまで人間を走らせて、このショーを見るために大金をはたいて、かたずを飲んで見ている群集の前で、最後に人間を殺すんだ。そして、俺の偉業に誇りを感じながら、花やトロフィーや金を受け取り、みんなのコメントを聞くんだ。“彼は一流だ、誰も彼を殺すことはできない、彼は一番だ。”」